中国・アジアの工場進出情報

2017.12.1 Vol.29 No.21
ビジネスレポート
東南アジア各地で電子部品関係を起業
シンガポールMIMLON ASIA江口社長の波乱万丈

 シンガポールのMIMLON ASIA(ミムロン・エーシア)の江口二郎社長(1946年生まれ71歳)はシンガポールで営業や雇われ社長を経験した後、51歳の時にシンガポールで娘の名前である「みむろ」を社名につけた商社を起業した。その後マレーシアやタイに小工場を構え最近ではベトナムもハノイとホーチミンでも小工場を自ら立ち上げた。江口さんは東南アジアを股にかけてさまざまな事業に取り組んでいるが、製造まで行うメインのビジネスとなっているのが、コンデンサー、半導体などの電子部品やベアリング、小型モーター、機械式時計のムーブメントといった部品を供給するパーツフィーダー(システム)の製造販売。パーツフィーダーの主要部である振動機とコントローラーは日本の且Y機(名古屋市)から代理店として購入し、マレーシアで製造する機械上部のボウル部(部品を入れる容器)に組み込んで各社向けの仕様で完成させて東南アジア各国に供給している。「当社製を含めてパーツフィーダーはどうしても部品やパーツの詰まりが発生してしまう。メンテナンスを至急に行うには企業の近くにサービスセンターを構えていることが顧客に安心感を与える」と江口さんは今後も各地での現地生産の拡充に力を入れる。
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