中国・アジアの工場進出情報

2017.9.15 Vol.29 No.16
産業アナライズ<自動車>
自動車技術のトレンド
日米欧と中国の動向・その3「燃費」

 世界中で燃費基準または燃費規制が強化されつつある。2015年と20年を走行1km当たりのCO2(二酸化炭素)排出量で比較すると、日本は125グラムが105グラムへと16%減、EUは130グラムが95グラムへと27%減、米国は145グラムから113グラムへと22%減、中国は161グラムが117グラムへ27%減――という数字になる。これはそのまま自動車メーカーごとの排出平均値、CAFE(企業別平均燃費)値になる。罰則規定のある地域では、車種ごとのCO2排出値に販売台数を掛け合わせたCAFE値をベースに自動車メーカーに罰金を課す。CO2排出を抑えるにはEV(電気自動車)のように、走行中に排ガスを出さない車両を数多く導入すればいい。いま、欧米中では純粋なEVとエンジンを併用するEVであるPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)とが優遇の対象になっている。一定量のEVとPHEVを販売し、自社のCAFE値を低く保つことが求められている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved