中国・アジアの工場進出情報

2017.9.1 Vol.29 No.15
産業アナライズ<化学>
回復するアジアのフェノール動向
ナイロン原料向けの本格立ち上げで需給好転

 アジアのフェノール需給動向が回復しつつある。PC(ポリカーボネート)原料のBPA(ビスフェノールA)向け需要が中国で引き続き好調なうえ、ナイロン原料のCPL(カプロラクタム)向けにも本格的に採用され出した。このため、2017年の需要増加率は、世界平均が巡航速度である3%前後から4.6%へ、アジアはそれを5割ほど上回る6.7%へ伸長する見通しだ。新たな用途が開けつつあるフェノール市場の動向を見ていく。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved