中国・アジアの工場進出情報

2017.8.1・15 Vol.29 No.14
産業アナライズ<化学>
タイ/マレーシアの石化事情〜APIC2017より
タイ〜高稼働も競争激化で輸出不調/好調内需で補えるか

 タイの2017年エチレン生産量は前年比2.3%増の437.4万トンとなり、クラッカーの稼働率は98.6%と高稼働が予想されている。タイの石化産業は自動車や包装、不動産分野を牽引役として拡大を続けており、国内需要は2017年も概ね増勢が続くと予想される。ただ、輸出に関しては競争激化の影響が顕在化しており、2016年実績においても合成樹脂を中心にマイナスが目立った。今後も輸出市場は飽和状態が続くと予想され、輸出の減少を内需でカバーできるのかどうかが焦点となりそうだ。
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