中国・アジアの工場進出情報

2017.5.15 Vol.29 No.9
FOCUS
日本企業のアジアにおけるM&A
M&A実例82件を掲載

 日本企業によるアジアを舞台としたM&Aは、依然として活発に行われている。M&A助言のレコフによると2016年の実績は歴代5位の192件となった。2015年比ではマイナス1%減の横ばい。一方で、金額は4,930億円と大きく減少した。2015年にCITIC傘下の「中国中信」に対する1.2兆円という巨額の出資や、伊藤忠商事とタイの「チャロン・ポカパン」による出資など巨額案件が並んだことによる反動減もあるが、目玉案件が少なく、全体的に1件あたりの金額が小規模になったことが大きい。ただインドやフィリピン、マレーシアなどは前年を上回る金額を記録していることから、2016年の特徴としては産業的、地域的にもM&A戦略の幅が拡大した1年だった、と言うことができるだろう。
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