中国・アジアの工場進出情報

2017.4.15 Vol.29 No.7
ビジネスレポート
タイのヘッドハンティングで最古参の米系ボイデン
日本人社長やマネージャーをタイ人に入替え

 ボイデン(Boyden)は70年前の1946年に米国ニューヨークでシドニー・ボイデンによって設立された世界初のエグゼクティブ・サーチ・ファーム(ヘッドハンティング会社)で、現在でも世界トップ5社に入っている。これまでに世界40カ国に70以上のオフィスを構えるグローバル企業で、欧米の他、ロシア、東欧、中東などにも事務所を構えている。アジア・パシフィック地域では東京、東南アジア各地を始め、北京、上海、香港、台北、インドのバンガロール、ムンバイやプネ、シドニー、オークランド等にも事務所がある。タイには34年前の1983年に進出、米国ハーバード大、MITなどで学んだタイの元高官でタイの経済団体の長なども務めたチャイナロン(Chainarong Indharameesup)氏が社長を務めている。ヘッドハンティング企業の社長であるチャイナロン氏の引き抜きにより2016年にボイデンに入社した小野武彦(おの・たけひこ)氏はかつて欧米系投資銀行や野村證券(タイ)、金融機関に10年勤務してから日本アイ・ビー・エムで戦略コン サルタントを5年、その後外国人技術者を日本で派遣する会社の経営を経験しているが、この7年間はエグゼクティブ・サーチに特化、ボイデン(タイ)では日本企業を顧客とする唯一の日本人ヘッドハンターとして活躍している。小野氏はタイの他アセアン各国の日本企業も担当している。小野氏は中央大学文学部在学中にスペインのグラナダ大学に留学、そしてタイ国立チュラロンコーン大学サシン経営大学院でMBA(経営学修士)を取得している。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved