中国・アジアの工場進出情報

2017.3.15 Vol.29 No.5
ビジネスレポート
「タイ向けを日本市場向けと同水準へ」を目指す
サイアムオカモトのゴム製品

 サイアムオカモト(SIAM OKAMOTO)の親会社であるオカモト㈱(岡本良幸社長、本社:東京都文京区本郷)は1934年(昭和9年)創業でコンドームや雨合羽などゴム製品の生産から始め、その後、引き布の生産技術を応用してプラスチック・フィルム事業にも進出した総合メーカーで、タイではこれまでに3法人を構えている(アジア圏ではその他にベトナムに2工場、中国に1工場を構え、香港と深圳に営業拠点を開設している。)。1998年、バンコク郊外のパトゥムタニ県のナワナコン工業団地に「サイアムオカモト」社を設立。ラテックス(天然ゴム)とニトリル手袋の生産販売を開始した。翌1999年には同じ敷地内に「アポロテックス」社を設立し、ポリエチレン(LDPE)製の使い捨て手袋の生産を開始した。さらに2003年には同じ工業団地内に「オカモト・ラバー・プロダクツ」社を設立してコンドームの生産を開始している。2011年10月に襲われた大洪水で工場は2.1メートルほど浸水したが翌春には同場所で再開している。サイアムオカモトの生産品は、従来はほとんどが日本向けで、タイ向けはゼロに等しかったが、タイ市場の開拓を任務として肥田恵一郎氏が営業GMとして2014年4月に赴任した。それから約3年が経過、現状についてナワナコン工業団地の工場で肥田GMに聞いた。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は㈱重化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved