中国・アジアの工場進出情報

2017.3.15 Vol.29 No.5
産業アナライズ<自動車>
タイからの輸出累計300万台
三菱自動車が進めた現地化・後編

 特定のモデルの生産を日本以外の国に集約し、そこから世界各地に向けて出荷する。日系自動車メーカーが最初にこれを実行したのは、タイへの1トンPUT(ピックアップトラック)集約だった。日本国内や豪州での生産分をタイに移管し、タイをPUTの輸出基地にした。三菱自動車はこの活動の先頭に立ち、いすゞも同様の選択をした。そして現在、三菱自動車のタイ工場は小型乗用車「ミラージュ」系を集中生産し、PUT同様に輸出を行っている。日本向けもタイからの出荷である。また、新興国で「ミラージュ」系の現地組み立てを行うためのKD(ノックダウン)セットもタイから出荷される。その「ミラージュ」系を生産するラムチャバン第3工場を取材した。
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