中国・アジアの工場進出情報

2016.2.15 Vol.29 No.3
華人企業家の夢と野望
「子ツツリ子ツツリ遣て除ける・・・氣根」とは
―― 慌てず騒がずゆっくりと

 明治29(1896)年、宮崎滔天(1871年〜1922年)は故郷・熊本の貧乏百姓を引き連れシャム(タイ)に向った。彼らの窮状を救うべく移民・入植を目指したのだ。その折のシャムでの見聞を「南蠻鐵」のペンネームで『国民新聞』に連載している。その中の「暹羅に於ける支那人」に、「一気呵成の業は我人民の得意ならんなれども、此熱帯国にて、急がず、噪がず、子ツツリ子ツツリ遣て除ける支那人の氣根には中々及ぶ可からず」と綴る。
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