中国・アジアの工場進出情報

2017.2.15 Vol.29 No.3
目黒教授の東南アジア市場参入・必勝セオリー
〜技術とビジネスモデルをどう生かすか〜
第34回:バリューチェーンの構築(4)
〜 東南アジアの流通構造と社会文化的な影響要因 〜

 「マクロ視点での流通」(流通の全体構造)は、市場環境としての“社会文化的要因”や“競争的要因”の影響を色濃く受ける。一般に、一国あるいは一地域において新たに販路を構築しようとする外国企業にとって最大の障壁となるのが、参入カテゴリー独自の「流通構造」である。そして、東南アジアの 「流通構造」を特徴づけるのが「トラディッショナル・トレード」の存在である。「トラディッショナル・トレード」とは、地域の伝統的な流通構造のことで、通常T.T.(Traditional Trade)と略される。これに対し、「モダン・トレード」 とは大規模な組織的いわゆる近代的(現代的)流通のことで、こちらはM.T.(Modern Trade)と略される。
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