中国・アジアの工場進出情報

2017.2.1 Vol.29 No.2
政界人脈
《ミャンマー》国家安全保障顧問新設の背景
国防治安関連閣僚のプロフィール

 アウン・サン・スー・チー国家顧問が実質的に率いるミャンマーの現政権は、北西部・ラカイン州での「ロヒンギャ迫害問題」などで国連や国際的な人権団体からの厳しい非難に直面している。その背景には、国防・国内治安政策では、憲法の規定により国軍司令官が実質的な決定権を握っており、スー・チー氏といえども国軍の軍事作戦を統制できない実態がある。ミャンマー政府は今年最初の大統領令で、新設の国家安全保障顧問のポストに旧・軍事政権下で有能な外交官として知られたタウン・トゥン氏を任命する人事を発令したが、そこにも国軍・警察の掌握に苦慮する「文民政府側」の苦悩がみてとれる。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved