中国・アジアの工場進出情報

2017.1.1・15 Vol.29 No.1
ビジネスレポート
ミャンマーのバゴーにシンガポールの工業団地
ソフトオープンした「i-Land Park」に衣料工場などが相次ぎ着工

 ミャンマー最大都市であるヤンゴンのダウンタウンから100キロほど北にある古都のバゴー(BAGO)にシンガポール系の工業団地「i-Land Park」が2016年2月にソフトオープンしているが、ヤンゴンに住む日本人にさえその存在が知られていない。そこで筆者はヤンゴンから首都ネーピードーを結ぶミャンマー唯一の高速道路に沿う「i-Land Park」を取材してきた。パアン、ミヤワディ経由でタイのミャンマー国境の町であるメーソットまでの沿線にもあたるため、とりわけタイと陸送する工場にとっては最高のロケーション。ヤンゴン内の渋滞を抜けて郊外で首都ネーピードーまで繋がる高速道路に乗れば1時間以内に到着する。当初開発するのは400エーカー(160ヘクタール)で工業団地だけでなく、高速道路に沿う入口あたりに商業地区、幹部向けアパートや銀行、展示場やイベントホール、24時間開業の病院の他、ゴーカート場などのレジャー施設も作る。「i-Land Park」では「ガーデンシティ」とされるシンガポールの経験を取り入れ「仕事、生活、レジャーでベストの環境」造りを進める方針。「i-Land Park」の開発現場のオフィスで働いている幹部従業員も「現在はヤンゴンから毎日通っている」という。
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