中国・アジアの工場進出情報

2016.12.1 Vol.28 No.21
バンコクレポート
タイ軍政、コメ担保制度を復活
タクシン派が敷いた「踏み絵」を回避できず?

 タイ軍政が稲作農家を支援するため、コメ担保制度の復活を決めた。現地では毎年11月が本格的なコメ収穫期で、今年は豊作となり、コメ価格が大幅下落していることに対応した。政府は、稲作農家が生産するコメをトン当たり最大1万3000バーツで事実上、買い取る。軍政は、同担保制度について、タクシン派のインラック前政権が導入したポピュリズム(大衆迎合)政策として批判してきたが、国民の約4割を占める農民救済のため制度復活に追い込まれた。
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