中国・アジアの工場進出情報

2016.12.1 Vol.28 No.21
産業アナライズ<自動車>
中国車製造品質向上の背景にある
工作機械と部品メーカーの関係

 2016年の中国自動車市場は1〜10月累計で2201万台、前年同期比13.8%増である。大方の予想に反して高い伸びを見せており、とくに7〜9月は3カ月連続で前年同月比20%増以上を記録した。この伸びを牽引しているのはSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル=多目的に使える大容量ワゴン)であり、なかでも中国ブランド車の躍進が目立つ。中国民族系メーカー車は1〜10月で20%の伸びであり、全体の伸び率を上回っている。その理由は活発な新型車投入と品質の向上だろう。10〜15万元クラスの中国ブランド車は、豊富な装備と侮れないレベルの品質を身につけている。いまや「我慢して乗るクルマ」「安かろう悪かろう」ではなくなった。とくに外資系自動車メーカーの販売網が手薄な内陸部では民族系が強い。この躍進の一端を担っているのは、中国資本の自動車部品メーカーが購入する日本製の工作機械である。その事情を現地で取材した。
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