中国・アジアの工場進出情報

2016.11.15 Vol.28 No.20
産業アナライズ<自動車>
スモールカー競争の近未来・後編
日本の「軽」は生き残れるか

 日本の軽自動車は生き残れるか-----海外の調査会社などは「日本の軽自動車には国際競争力がなく開発効率は悪い」と評価している。その一方で、独・VW(フォルクスワーゲン)や伊・フィアットの車両開発陣および評価チームと直に話をすると「ボディが小さいのに製造品質は高く、世界に類のないカテゴリー」「エンジン排気量を増やせば世界基準の競争力になる」との評価を耳にする。米国政府は「日本の軽自動車規格は非関税障壁」と言い、TPP交渉の中で問題視した。その一方では、スズキはインドで軽自動車を下敷きに再設計したモデルを大量生産し、人気を得ているが、近年は、日本に軽自動車という規格が存在し続けるのかどうかさえ不透明になってきた。果たしてその行方は……。
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