中国・アジアの工場進出情報

2016.11.15 Vol.28 No.20
産業アナライズ<化学>
アジアで拡大するLiB部材市場
部材の製造拠点は日韓が先行/中国進出は電解液中心

 Eバスなど電気自動車(EV)の走行を都心で義務付けている中国政府の後押しもあり、LiB(リチウムイオン二次電池)の需要がアジアで拡大している。米国でもEV専業のテスラ・モーターズが一大増産計画をブチ上げ、需要拡大に火を点けた。もちろん、スマートフォンなどモバイル情報端末向けバッテリーにもLiBは欠かせない。これらLiBを製造するには、正極材、負極材、電解液、セパレータの主要4部材が必要だが、日系化学企業が国外に製造拠点を置くケースは限られている。技術流出懸念やメーカーが多過ぎる中国を嫌う傾向も見て取れるが、電解液のように早過ぎた中国進出や企業買収の結果セパレータ工場を中国に持つに至ったケースもある。現況を追ってみた。
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