中国・アジアの工場進出情報

2016.10.15 Vol.28 No.18
ビジネスレポート
タイのLED市場に新規参入目指す日本企業の参加目立つ
バンコクの国際照明フェア

 東南アジアで比較的経済発展した国の一つであるタイでは、政府機関や国鉄、国立病院などで従来の照明器具をLED(発光ダイオード)照明に切り替える動きを強めている。電気消費が少なく光源が長持ちするといったLEDの持つ特徴を評価していることに加え、従来はLEDの良さが分かっていても高いことから導入が進まなかったが、ここにきてLED素子の大幅値下がりから導入しやすくなってLED照明のタイ市場が拡大しており、当面は少なくても年30%ほどの成長が見込まれている。そのような市場を狙って「照明技術・デザインでASEANを代表する見本市」のキャッチフレーズで「2016 ライティング・フェア」(Thailand Lighting Fair 2016、www.thailandlightingfair.com)が去る9月にバンコクの国際展示場BITECで開催された。タイのThe Exhibiz 社がタイの地方電力公社(PEA)とメッセ・フランクフルトと提携して組織したが、「モノのインターネット」と訳される「IOT」(Internet of Things)時代に入ったが、照明器具も「スマートホーム」で使用される時代。そこで「2016 ライティング・フェア」では「いかにスマートライト、スマートライフに向けた新技術による解決法の提供」をコンセプトに開催した。今回の会場面積は1万平方メートルで350社が500ブースに出展したが、日本からの日本企業の出展も多かった。2015年の同展に続くものだが、昨年は7,500平方メートルに約260社の出展だったから会場スペース、出展企業も大幅に増え盛況だった。
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