中国・アジアの工場進出情報

2016.10.15 Vol.28 No.18
産業アナライズ<自動車>
中国自動車産業のR&D事情と
そこに働く人々の「いま」・後編

 ことし1〜8月の中国自動車市場は速報値で1676万台、前年比11.4%増である。このうち42.2%に当たる610万台が中国ブランド車である。数字から察するかぎり、自動車購入者の相当数が中国車を支持したことになる。最大の武器は価格の安さである。とくに、市場が拡大しつつある内陸部では外資ブランドの販売店がまだ少なく、近所に販売店がある地元の自動車メーカーから買うという消費者は多い。狭い選択肢の中から中国ブランドを選んでいる層も少なくない。とは言え、中国車の機能・性能と製造品質がこの10年で格段の進歩を見たことは事実である。前回は、中国でR&D(研究開発)の仕事をするさまざまな国籍の技術者諸氏に焦点を当てた。今回は、中国人技術者の習熟度を、中国で仕事をする外国人技術者がどう見ているのかを紹介する。R&Dを通じて、いまの中国車を読み解いてみたい。
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