中国・アジアの工場進出情報

2016.9.15 Vol.28 No.16
ビジネスレポート
タイ最大の工業団地開発社のWHAがベトナムにも進出
『東洋のデトロイト』名付け親のナードンWHA副会長が現状と展望を語る

 イースタン・シーボード工業団地などこれまでにタイで9カ所の工業団地を中心とした不動産開発を成功させてきたヘマラート(HEMARAJ)ランド・アンド・ディベロップメント社は1988年に創業、1992年以来、タイ証券取引所(SET)に上場してきたがこのほど上場を廃止、もう一つのSET上場会社で倉庫開発などのWHAコーポレーションのグループに入り、2016年8月末から新ロゴ(写真)のもとでの新たなWHAグループとして再出発した。WHAグループは今後、工業団地、物流・倉庫、ユーティリティ部門、デジタルハブの4部門をタイにとどまらずAEC(ASEAN経済共同体)で展開していく方針で、2016年から2020年までの5カ年計画で430億バーツを投入する。初めてベトナムに進出して大規模工業団地を造成する他、日系企業の技術を用いたデジタルハブ(データーセンター)をバンコク、バンナー、イースタン・シーボード工業団地の3カ所に建設する。WHAグループの2016年8月15日付資料で今後建設するものも含めて計45,269ライ(1ライは1,600平方メートル)の工業団地はタイ最大で、1,019件の入居契約があり、内38%が日本企業(2位はタイ企業)と日本が圧倒している。工業団地とは別のユーティリティ部門でも日本企業と協力して太陽光発電所、廃棄物発電所などを建設する。
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