中国・アジアの工場進出情報

2016.8.1・15 Vol.28 No.14
産業アナライズ<自動車>
独VWがインド専用車投入
欧米VSマルチ・スズキ、新ラウンドへ

 独・VW(フォルクスワーゲン)がインドで小型車「アメオ」を発売した。インド専用に設計した初のモデルであり、販売価格は51万ルピーから68万ルピー。マルチ・スズキの主力モデルである「スイフト」が45万〜50万ルピーだから、その上をねらっている。ホンダが「アメイズ」「ブリオ」とニューモデル投入で販売台数を13年度から15年度まで3年度連続で伸ばすなど、マルチ・スズキのシェアを奪おうという動きが各社で活発化している。VWのインド専用モデル投入もその一環であり、中期的にはシェア5%をねらっている。過去、VWはブラジル向け専用車「ゴル」で失敗した経験から、中国向け専用車「マゴタン」「サジター」などの開発では生産および部品調達の都合と同時に現地の好みを取り入れる方向へと舵を切った。「アメオ」の開発では市場調査を徹底して行ったと言う。いよいよ欧州勢がインド市場開拓に本腰を入れてきた。
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