中国・アジアの工場進出情報

2016.6.1 Vol.28 No.10
華人企業家の夢と野望
幕末、日清貿易交渉秘話
―― それも「餘りに正直なる應答」だった

 シャープ買収交渉は一段落。総帥の郭台銘は、自らの片腕と恃む鴻海精密工業副総裁の戴正呉を社長として送り込んで来た。かねてから新生シャープの「トップは日本人から選ぶ」といっていたにも関わらず、である。ともあれ、6月23日の株主総会を経て10月までに鴻海がシャープ株の66%を取得した後、7代の生え抜き社長の後、8代目にして初の外国人、しかも台湾出身社長が誕生することになるわけだ。
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