中国・アジアの工場進出情報

2016.5.15 Vol.28 No.9
華人企業家の夢と野望
「一氣呵成」対「子ツツリ子ツツリ」
―― 明治人がシャムで出会った華僑商法

 原田藤一郎が中国を歩いたのは日清戦争開戦2年前の明治25(1892)年1月から11月末にかけてのこと。それから3年ほどが過ぎた明治28(1895)年10月20日、つまり日清戦争終戦直後、宮崎滔天(1871年〜1922年)はシャム(タイ)への移民を希望する20人ほどの熊本農民を束ねて神戸を出港している。
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