中国・アジアの工場進出情報

2016.5.15 Vol.28 No.9
産業アナライズ<自動車>
オートチャイナ2016報告・前編
SUV「800万台市場」へ

 第14回オートチャイナ(北京モーターショー=以下AC16)が開催された。車両展示は北京郊外の中国国際展覧中心新館で一般公開は4月27日から5月4日までの8日間だった。景気の先行きに不安を抱える中国だが、自動車は売れている。1〜3月の出荷台数は約653万台、前年同期比6.0%増である。なかでもSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル=車高の高いレジャー用多目的ワゴン)は196万台、前年同期比51.5%増という売れ行きであり、全新車出荷台数の30%を占めるに至った。当然、各社が新型SUVをAC16で披露し、来場者の興味もSUVに向けられていた。なぜ、中国でSUVが売れるのか。「道路舗装率が低い」「セダンより大きく立派に見える」など理由はいくつか挙げられているが、いまの勢いだと新車出荷台数に占めるSUV比率が35%に届いてもおかしくない。SUVを制するものが新車市場を制する。AC16はそんなムードに支配されていた。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved