中国・アジアの工場進出情報

2016.4.15 Vol.28 No.7
ビジネスレポート
アルベリーアジアCEO増井哲朗氏に聞くタイ投資の変化

 タイでは2015年にタイ政府BOI(投資委員会)への日本企業などの投資申請が激減、労働争議が2015年末から増えているといった変化がでている一方、全般に小粒化した日本企業のタイ進出は続いている。海外投資では初期段階が最重要だが「山に迷わないよう道案内する山岳ガイド(シェルパ)の気持ち」で活動するアルベリーアジアの増井哲朗(ますい・てつろう)CEOに現状を聞いた。増井氏はタイで人気の経営コンサルタントで、アジア各地で工場立ち上げを含む経営にあたってきた経験を基に活動している。1970年4月に日本軽金属に入社、鋳鍛製品事業部の営業部長時に同社が買収した長野県のアルミ鋳鍛造メーカーの松尾工業の社長に就任して経営を立て直した。1995年にアルミホイール大手のエンケイのタイ法人社長に就任、日本のエンケイ本社の上席取締役だけでなく、エンケイグループの中国、インドネシア、マレーシア、フィリピンなどでの取締役も兼務、東南アジアを飛び回って経営指導した。エンケイのインド法人副会長を最後に顧問になり、2010年12月にアルベリーアジア(資本金800万バーツ)をバンコクで設立した。
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