中国・アジアの工場進出情報

2016.4.15 Vol.28 No.7
産業アナライズ<自動車>
アセアン市場争奪戦
日本車の天下は続くのか・中編

 ことしのアセアン自動車市場についてはインドネシア、タイ、マレーシアの主要3カ国ともに前年比マイナスの予測が目立つ。各国にそれぞれ事情があるが、世界的に政治・経済とも不安定要素が多いほか原油安の影響もある。世界の自動車需要も不透明感が強く、年間1億台到達の時期は当初予測の2017年から2020〜21年へと先延ばしになった。ここには少なからずアセンの現状が反映されている。しかし、中長期的に見ればアセアンは有望市場であり、日系自動車メーカー各社は投資を維持していくだろう。2020年時点でのアセアン域内自動車生産は600万台に達する見通しであり、その大半を確保する覚悟で日系各社は臨むはずである。しかし、新しいライバルがいる。中国と韓国である。この両国はEV(電気自動車)とHEV(ハイブリッド車)の現地生産も含めて日本車のスキを突こうとねらっている。
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