中国・アジアの工場進出情報

2015.12.15 Vol.27 No.22
ビジネスレポート
幅広い合弁企業が将来の目標
日系向けエアコン部品など加工のMCC

 タイローカルの部品メーカーで、日系企業向けにエアコン部品などの部品加工をしているMCC(Machining & Tools Co.,Ltd)は従業員数は34名、女性の方が男性より多く、ミャンマー人も6人雇用している。同社を訪問して社長のMONCHAI NUALCHUN氏に最近の企業状況を取材した。このタイのバンコク郊外の普通の工業地区にある工場は24時間稼働させており、勤務は2交代で8時間勤務、自動車関連を中心に不況が長引くタイであるにも関わらず、日々4時間の残業が続いている。MCCは社名にもあるように、治具製造ではかなりの経験と納入実績がある会社だが、タイの高学歴化に伴って油まみれにもなる3K(きつい、汚い、危険)労働が嫌われるようになり、機械加工工場でもやる気に満ちたエンジニアなどの採用が難しくなってきている点はMCCも同じ。創業社長(Managing Director)であるモンチャイ氏(Mr Monchai Nualchun)は、50歳になる若手起業家だが、サラリーマンから独立して工場を起業してからも大学院に通う勉強家。現在部品加工業からMCCブランドを確立し、日系企業からの合弁を受け入れたいと考えている。
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