中国・アジアの工場進出情報

2015.9.15 Vol.27 No.16
バンコクレポート
タイで大幅な内閣改造、経済チームを刷新
タクシン派を取り込んだ「融和政権」が実現か

 タイのプラユット暫定首相は8月17日、内閣改造案を国王に奏上、同20日に新閣僚名簿を公表した。経済担当のプリディヤトーン副首相を更迭し、タクシン政権時代に辣腕を振るったソムキット氏を後任に指名した。さらに財務、工業、商業などの担当大臣を入れ替えて経済チームを刷新した。同首相は「早期の景気回復を目指す」と内閣改造の理由を語った。しかし景気後退は中国経済の後退など外的な要因が主な理由であり、タイ経済も急速な回復は期待できない状態。さらにタイ国軍トップをめぐる軍内の確執や新憲法をめぐり国内世論も沸騰しつつある。クーデターから約1年たった軍政が揺れている。
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