中国・アジアの工場進出情報

2015.8.1・15 Vol.27 No.14
産業アナライズ<自動車>
中国自動車技術のレベルを探る・その3
部品産業と生産技術

 ことし上半期の中国乗用車市場では、中国の自主ブランド車が全販売台数の41.5%を占めた。台数では418万4600台、前年同期比14.6%増である。このままのペースを下半期も維持するとすれば、年間の乗用車市場は2015万台になる。中国自主ブランド車のシェアが42%なら、ことしは年間846万台が中国国内で販売されることになる。ここへ来て中国自主ブランド車が売れている要因のひとつは内陸部の需要だ。まだ外資メーカーが販売店を設置していない地域では、地元の中小独立系(非国営)メーカーが立派に商売をしている。もちろん、自主ブランドのモデル展開が活発なこともシェア上昇の理由ではあるが、購入動機は「ほかのブランドの販売店がない」「動けば何でもいい」という消去法的なものが少なくないようだ。中国でのエンジンとボディの設計は、まだ完全に自前ではない。提携先の外資自動車メーカーやエンジニアリング会社、外資サプライヤーへの依存でどうにかこなしている。しかし、それ以上に製造品質の考え方、生産ラインでの管理手法などは、まだまだである。
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