中国・アジアの工場進出情報

2015.7.1 Vol.27 No.12
産業アナライズ<化学>
台湾の石化事情〜景気回復も石化は鈍調
パイプライン事故のダメージ大/
2015年は回復へ〜APIC2015より

 台湾の2014年におけるGDP成長率は、3.5%(見込み)と前年より1.4ポイント上昇し、世界の成長率(3.7%)とほぼ同等になった。CPI(消費者物価指数)も1.2ポイント上昇したが、WPI(卸売物価指数)はエネルギーコストの下落に伴い0.1ポイント縮小した。一方、台湾における石化製品の生産高は世界的な景気回復に伴って増加したが、台湾中油(CPC)・高雄製油所のbTクラッカーが2014年7月から停止しているほか、第3四半期は高雄市で李長栄化学のプロピレンパイプライン爆発事故が発生したことなどにより、小幅な伸びにとどまった。ただ、2015年も引き続き回復基調にはある。
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