中国・アジアの工場進出情報

2015.5.1 Vol.27 No.8
ビジネスレポート
目先しか考えないヤンゴンのインフラ整備

 このほどミャンマー最大都市であるヤンゴンを3カ月ぶりに訪問したが、このたった3カ月で道路の渋滞がさらに深刻になったと感じた。たとえばヤンゴンの幹線道路であるPyay道路、University Avenue、Insein道路が交差するレダンは、もともとヤンゴンで有名な交通渋滞の地だったが、ヤンゴンではまだ数少ないフライオーバー(高架陸橋)が2013年4月に開通した。当初は混雑が緩和されたが、それでも車が増え続けていることから、ラッシュ時などに陸橋の上まで渋滞するようになり、時速50キロのスピード制限もむなしい。交通問題に素人の筆者だが、このような交通麻痺は根本的な街づくり計画、道路拡張工事不足、なによりも車の数の制限、規制が行われていないことが最大の原因だと感じる。他にもヤンゴンで新しい発電所や港湾施設、空港を建設しても、そのインフラを生かせる配電、道路整備といった付帯する計画性が欠如していることから、ミャンマーでの仕事や生活の効率化、快適化に結びつかないケースが多すぎる。
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