中国・アジアの工場進出情報

2015.5.1 Vol.27 No.8
産業アナライズ<自動車>
世界小型車戦争・その1
インドネシアLCGC市場の行方

 ことしの世界自動車生産台数は9000万台強と予想されている。このうち排気量900cc以上〜1500cc未満のエンジンを積む小型車は2300万台、全体の約4分の1を占めるだろうと言われている。日本の軽自動車は660cc上限であり、需要は年間約200万台。これを加えれば1500cc未満のエンジンを積む自動車の市場は2500万台となる。2020年には世界生産1億500万台、そのうち1500cc未満車は3200万台と想定される。しかも、その多くが新興国での需要である。日本の自動車メーカーは、この巨大市場をどうとらえているのか。どの地域でどのような商品が売れると見ているのか。欧州勢はどう出るか。そして中国の自動車メーカーの海外展開は――今回から4回の連載で「小型車」を取り上げる。日本が得意としている分野だが、国や地域によってはその優位が揺らぎつつある。いずれ年間3000万台を超える市場を、日本以外の自動車メーカーが放っておくはずがないのだ。
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