中国・アジアの工場進出情報

2015.2.1 Vol.27 No.2
産業アナライズ<自動車>
中国自動車市場予測は2513万台
果たして日本車はどう戦うか

 昨年、中国市場では約310万台の日系ブランド乗用車が販売された。前年比5.6%増だが、乗用車市場全体の伸び率が9.9%だったことを思うとけして好調とは言えない。国別のシェアは15.7%であり、かつて20%を超えていた時代に比べると存在感が薄い。メーカー別で見ると日産が122万1600台(東風ブランド向けを含む卸売台数)、前年比0.5%増、トヨタが103万2400台(完成車輸入含む)、同12.5%増、ホンダが78万8300台(現地工場出荷)、同4.1%増、スズキが26万8000台、同14.2%増、マツダが21万1000台(完成車輸入含む)、同13.0%増――だった。これは各社が年初に掲げた販売目標を下回っているほか、マツダ以外は下方修正した目標にも届いていない。ことしの日本国内市場はほぼ前年並み、ロシアは大幅マイナスの懸念、米国は微増、東南アジアは増加といった地域別予測であり、購買意欲旺盛な中国への期待は大きい。中国汽車工業協会は前年比7%増、2513万台との需要予測を発表しており、ことしも世界最大の市場となるのは確実だ。その中で日本勢はどう振る舞うのか。
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