中国・アジアの工場進出情報

2015.1.1・15 Vol.27 No.1
FOCUS
【カンボジア】輸出低調もFDIが底支えし7%成長維持
 日本は過去最大の円借款供与/最低賃金は上昇続く

 ADB(アジア開発銀行)の見通しでは、カンボジアの実質GDP成長率は2014年7.0%、2015年7.3%、世界銀行も2014年7.2%、2015年7.5%と引き続き7%台を維持すると予測している。カンボジア計画省が策定した2014−2018年までの国家戦略的開発計画でも、GDP成長率年平均7.0%、1人当たりGDP2018年1,579ドル(2013年実績1,036ドル)、物価上昇率は年平均3.5%を目標に掲げた。この成長への期待と安価な労働力を求め、近年カンボジアでは日系を含む外資企業の進出が増加し始めている。昨年最大の日系企業案件は6月30日に開業した大型ショッピングモール「イオンモールプノンペン」で、同モール内には日系店舗も相次いで進出した。また今後の進出増加を見込み日立製作所は、カンダール州への工業団地整備を目指し日系・現地含む4社でのFSに着手。実現すれば日系企業の進出を後押しすることになると見込まれている。
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