中国・アジアの工場進出情報

2015.1.1・15 Vol.27 No.1
産業アナライズ<自動車>
2020年までの自動車需要予測
アジアは世界シェア5割を越える

 全地球規模での自動車需要は、年間1億台へ向けて着実に歩みを進めている。リーマンショック後の09年から昨年までの国と地域ごとの実績を見れば、日欧米が横ばいもしくは微増減という傾向であり、新興国はおおむね順調な増加である。将来予測では日本と韓国が減少傾向であり、この両国以外はほぼプラスだ。そして日韓と中国、豪州、インド、ASEANを含めたアジア太平洋地域全体は2017年に年間5000万台を越える巨大市場になると思われる。なかでも中国は、早ければ18年、遅くとも20年には年間3000万台を越え、2025年ごろには3500万台に到達するとの予測が多い。この規模は世界中の自動車メーカーの商品戦略を左右するだろう。「中国で売れる商品が世界を制す」という時代がやってくるのだ。その一方でインドは年間2022年ごろに600万台規模、同時にASEANも生産だけで見れば500万台ラインに乗ると見られる。国内需要で見れば日韓だけが取り残される形だ。では、その需要の中身はどのようなものなのだろうか。
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