中国・アジアの工場進出情報

2014.11.1 Vol.26 No.19
FOCUS <ミャンマー投資、いよいよ本格化>
日系企業、事業段階に応じた賃貸オフィス提供
駐在員増見込みマンション乱立も/人材確保にケア必要

 海外進出する場合に必ず必要になるのが「現地拠点」。ミャンマーでは、KDDIやスターツが小規模オフィスレンタル事業を開始している。今年7月には、千代田化工建設が建設省旧庁舎をリノベーションし、中規模オフィスのレンタルをスタートした。通信インフラ完備や停電への対応など、日系企業ならではの安心感・信頼性に人気が集まっている。またヤンゴン市街地やティラワSEZ近くではマンション開発が至る所で行われ、外資投資・進出拡大で増える現地駐在員向けレジデンス需要の取り込みを狙っている。一方、生産・営業活動を始めるには人材の確保も不可欠。ヤンゴン市内は人材不足になりつつあり、また工場においても一定規模の離職は防げないという。そのためインセンティブ制度の導入や福利厚生の充実など各社とも工夫を凝らしている。安価な労働力を一定規模・期間確保するには、それなりの努力が必要だ。
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