中国・アジアの工場進出情報

2014.9.1 Vol.26 No.15
ビジネスレポート
中国生まれの日系工場が日本に逆進出へ

日本の若者グループが2001年10月に中国・広東省で起業(香港に本社を置く中国で来料加工)した金属プレス加工の京阪五金有限公司の経営は、このほど中国の日系自動車向け量産部品も初めて受注したなど好調だが、3年後を目途に日本に工場進出する方針も決めた。現在のところ日本への進出先は関西が有力だという。赤尾昌信副総経理は、「中国工場はすでに中国人が工場長に就任するなど現地化を進めていますが、日本進出でも立ち上げは日本人が先頭に行い、その先は中国人スタッフに経営を任せたい。そこで中国で人材育成にもさらに力を入れていきたい」と説明している。広東省での最初の委託加工工場として深圳市松岡で億峰五金有限公司の名で創業したが、03年2月に深圳市宝安に工場移転し会社名を現在の京阪五金と変更、05年12月には広東省東莞市に再移転して資本金100万米ドルの外資(独資)企業になった。京阪五金(東莞)有限公司が深圳で創業した当初では平均30歳前後だった幹部もすでに40代、最近、出資比率などをこのほど変更、新体制で再スタートした。
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