中国・アジアの工場進出情報

2014.9.1 Vol.26 No.15
バンコクレポート
タイの新車市場は31%減の92万台に、3年ぶりに減産
日産の新工場、トヨタ増産、マツダ独立で競争は激化

 タイの2014年新車市場は約92万台となり、2013年の約133万台から減少し、2年連続のマイナス成長となる見込みだ。トップシェアを誇るタイ国トヨタ自動車が7月29日の会見で、年初に115万台と予想していた国内新車販売の見通しを下方修正した。政治混乱に加えて景気が後退、さらに家計部門の債務が増加する三重苦となり、洪水が起きた2011年の約79万台以来、3年ぶりに100万台割れとなる。トヨタは「今年が底で来年は再び100万台を突破する」と予想する。しかし、タイ国内市場の限界も見え始めており、今後は輸出に活路を求める戦略がより鮮明になりそうだ。
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