中国・アジアの工場進出情報

2014.9.1 Vol.26 No.15
産業アナライズ<建築>
建設分野のアジア進出増加で支援ソフト
富士通グループは3D建築設備CAD/
ショーワは工事別管理システム

 日系建設業のアジア進出が増加する中、現地事業支援を目的としたソフト開発も相次いでいる。富士通システムズ・ウエストは四電工と開発した3次元建築設備CAD「CADEWA(キャデワ)」シリーズのアジアでの販売を開始し、ショーワは国内設備業の現場ニーズを反映したグループ情報共有ソフトウェアを開発、今年7月から提供を開始した。経済成長が続くアジアではインフラ整備や建設需要が引き続き拡大すると見込まれている一方、日本国内市場は東日本大震災による復興需要や2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催などで直近で回復傾向にあるが、長期的な縮小化に歯止めをかけるのは難しい。これらを背景に建設業のアジア進出は今後さらに加速し、よりスピーディーな事業基盤構築・収益性確保が求められることになる。技術力向上に加え現地法人・協力会社の事業効率化・生産性向上を図るため、これら支援ソフトの導入ニーズも増え始めている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved