中国・アジアの工場進出情報

2014.9.1 Vol.26 No.15
産業アナライズ<化学>
潮目迎えた中国のナイロン原料事情
カプロラクタムの新増設計画が遅延

 ナイロンの原料として新増設ラッシュが続いた中国のカプロラクタム(CPL)業界に変化の兆しが出てきた。完成を遅らせたり、完成しても稼働を見合わせるなど、供給過剰で市況が下落し、採算悪化している需給状況を回復させようとする動きが垣間見られるようになってきた。需給バランスを考えず設備拡張に走ってきた中国の投資マインドが潮目を迎えようとしているのか、世界に与えてきた影響が大きいだけに、今後の行く末が気に掛かる。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved