中国・アジアの工場進出情報

2014.7.15 Vol.26 No.13
産業アナライズ<化学>
台湾の石化事情〜需要やや持ち直し
鈍い経済回復/基礎原料やポリオレフィンは増産〜
APIC2014より

 台湾の2013年GDP成長率は、2012年の1.25%は上回ったものの2.15%にとどまり、2014年も2.82%と予測されてはいるが、2011年の4%レベルへの回復は見込めない見通しだ。台湾の石油化学製品需要が低迷しているうえ、環境団体による反対活動や厳しい環境規制など、新増設は壁に阻まれている。雲林県における国光石化科技のプロジェクトが白紙となり、「後発の石化産業国よりも能力増強が遅れている」(台湾区石油化学工業同業公会)状況だ。ただ2013年の生産・輸出・内需は、ともに持ち直しの傾向がみられた。
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