中国・アジアの工場進出情報

2014.6.15 Vol.26 No.11
ビジネスレポート
注目高まるフィリピン投資
駐日フィリピン大使館の商務参事官らに聞く現状

 経済面で長きに渡るアジアの病人扱いだったフィリピンが、このところアジア有数の経済成長を続け有望な投資先としても注目度を高めている。ベニグノ・シメオン・コファンコ・アキノ3世大統領の元でGDP(実質国内総生産)が年7%近い経済成長、主要格付3社による格付の引き上げで投資適格国になったフィリピンに、数年前までは皆無に近い状態だった日本企業の新規投資も増えている。2013年11月には超大型台風に見舞われたフィリピンが高い経済成長を遂げている背景は外資のフィリピン投資が好調であるだけでなく、フィリピン人の10人に1人にあたる海外就労者(OFW)からの送金が2013年度のフィリピン中央銀行の発表で史上最高の251億米ドルと国内総生産(GDP)の8.4%もあり、この外貨を受け取るフィリピンの家族による買い物といった旺盛な内需もある。このフィリピンの若い成長市場を狙う日本の衣料、コンビニ、日本食レストランなどの進出も増えている。
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