中国・アジアの工場進出情報

2014.6.15 Vol.26 No.11
バンコクレポート
タイで再び軍事クーデター
タクシン派一掃を優先か、民政移管の時期は不明

 5月22日夕方、タイ国軍は全権を掌握し、クーデターを実施したと発表した。軍はその2日前に戒厳令を発令し、反政府勢力とタクシン派を呼び出して和解交渉を続けていたが、交渉が決裂した22日夕方にクーデターを宣言。その後、発足した国家平和秩序評議会(NCPO、プラユット陸軍司令官が議長)は、国内全域の治安維持のほか、各省庁を担当する軍高官を配置し、2015年度予算案の作成など正常化を急ぐ方針を明らかにした。プラユット司令官は、暫定首相を選定し、新憲法を制定した後に総選挙を行うことを示唆しており、2015年末にも選挙が行われる可能性がある。(このリポートは5月末時点の状況を反映したものです。また内容は筆者の私見によるものです)
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