中国・アジアの工場進出情報

2014.6.1 Vol.26 No.10
産業アナライズ<自動車>
オートチャイナ14の印象・その2
SUV市場はどこまで拡大するか

 ことしのオートチャイナ14(北京国際汽車展覧会=北京モーターショー、以下AC14と略)では、何はさて置き、SUVの出品が目立った。スポーツ・ユーティリティ・ビークルとは、業務用ではなくおしゃれで、しかし室内は広く、ちょっとした悪路でも難なく走ることのできるクルマである。昨年の中国では299万台のSUVが売れた。前年比49.4%増は、すべてのカテゴリーの中でもっとも大きな伸びである。11年から13年の3年間で見ればSUV販売台数は500万台を超える。ことしのSUV市場については「400万台以上になる」との声も大きい。SUV販売にもっとも積極的なのは非国営の中国独立系メーカーだが、国営勢も巻き返しに入った。そして「レンジローバー」やポルシェ「カイエン」など高価なハイエンドモデルも確実に売れている。2年後に中国の自動車市場が2500万台になるとすれば、そのうち500万台をSUVが占めたとしてもおかしくない。そういう勢いがSUVにはある。
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