中国・アジアの工場進出情報

2014.5.1 Vol.26 No.8
バンコクレポート
タイの新規投資が急減
政権崩壊で認可手続きがマヒ状態に

 タイの新規投資が急減している。投資促進委員会(BOI)によると、今年1〜2月の申請件数は188件、投資総額は631億バーツとなり、それぞれ前年同期から46%、58%減った。うち外資企業が10%以上出資する海外直接投資(FDI)は同40.7%減の121件、投資総額は43.2%減の472億9600万バーツとなった。日本からのFDIは61件、173億7900万バーツで、それぞれ42.4%、63.6%減と大幅に落ち込んだ。政治混乱により、タイ投資を一時的に見合わせる外国企業が増えている。さらにインラック政権崩壊でBOI委員会の人選が遅れたため、本委員会と小委員会が昨年10月から開催できない状況が続いており、申請した投資案件も認可待ちが400件、累計6763億バーツに達した(1バーツ=3.2円換算)。
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