中国・アジアの工場進出情報

2014.5.1 Vol.26 No.8
クローズアップ
江蘇省丹陽市の日系自動車部品工業団地、第1期開発完了
中国自動車増産ラッシュの今がデッドライン/24社が登記済み

 江蘇省丹陽市で2011年秋から着工していた日系自動車部品工業団地「JAPIC」は2014年初に第1期後期開発分が完成、自動車部品企業10社が量産を開始した。人件費高騰や日中関係悪化などの影響で、チャイナプラスワンとして東南アジアへの生産シフトが進む一方、世界最大の自動車生産地は中国であり、現地自動車メーカーの増産計画も再開したことを受け、さらなる市場拡大が見込まれている。JAPICは単独での進出・事業活動が難しい日系中小企業を集約・組織化することで、「JAPIC」ブランドで日系を含む外資系・現地自動車メーカーに向けた競争力を高めることを目的に設立した。貸工場を整備・賃貸するとともに共同調達・物流体制、インセンティブも付加し進出しやすい受入体制を整備している。現在進んでいる新増設計画が2017年には落ち着くと見込まれることから、「中国進出のデッドラインは2017年」(東通(上海)投資諮詢董事長兼総経理・東和男氏)と、中国進出が必要な企業にとっての判断時期が迫っていると指摘している。
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