中国・アジアの工場進出情報

2014.4.1 Vol.26 No.6
クローズアップ
化粧品各社、インド攻略に苦戦
コーセーは自社展開に切り替え、マンダムは為替リスク回避で
一時休止

 ここ数年需要が大きく伸びているインド化粧品市場は、年平均17%規模で成長し2014年には44億ドルに達すると予想されている。中間所得層の拡大に伴う将来の消費拡大、富裕層を中心としたおう盛な購買意欲、男性化粧品の潜在需要など、今後のさらなる成長が期待されることから、現地企業に加え欧米企業も現地戦略を立て拡販に取り組んでいる。日系企業でも資生堂やコーセー、マンダムなどがここ数年で事業基盤を整えるため相次いで参入しているが、ここにきて事業戦略の見直しを余儀なくされている。コーセーは合弁事業から自社展開に切り替え、マンダムは現地法人設立後の為替リスクの高まりから事業の見直しを決定した。インドではすでに欧米企業による展開が進んでいる上、現地大手による市場も形成されていることもあり、ターゲット・価格設定が非常に難しくなっている。今後の需要取り込みには、入念なマーケットリサーチが必要といえる。
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