中国・アジアの工場進出情報

2014.4.1 Vol.26 No.6
産業アナライズ<化学>
何故勝てる?〜東レのアジア繊維事業戦略
50年を超えるアジア市場での展開

 東レのアジアにおける繊維事業展開は、すでに50年を超えているが、現在においても同地域を注力市場と位置づけている。中国の大増産により競争力を失った日本の合繊メーカーは、アジア市場での撤退を余儀なくされた。そのような状況の中においても、東レは他社の追随が容易でない高機能繊維の研究開発から生産・販売を強化するほか、自動車用エアバックや紙おむつ用不織布など需要の成長が見込める製品のさらなる拡販を狙い、収益力の向上を図っている。同社は原糸・原綿、テキスタイル、縫製品までの一貫したグローバル・サプライチェーン・マネージングと、多様なバリューチェーンから付加価値を創造するビジネスモデルを構築し、時代や市場の変遷と共に事業戦略をリニューアルしながらアジア市場での生き残りを賭ける。
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