中国・アジアの工場進出情報

2014.3.15 Vol.26 No.5
FOCUS<東日本大震災から3年>
中国原発計画、“フクシマ”考慮も積極推進
ベトナム除き東南アジアは遅延傾向

 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故は、世界の原子力発電政策に大きな影響を与えた。ドイツではエネルギー構造を原子力から再生可能エネルギーにシフトする脱原発政策を本格化し、スイスやベルギーでも脱原発の方向性に動き出している。一方で急速な経済発展で電力不足が懸念されているアジアでは、当初計画の遅延・見直しを行ったとはいえ導入推進の方針を変更する国は少ない。中国や韓国などアジアの原発先行国では安全性確認体制を整えたことから、輸出拡大も視野に原発政策推進・強化に切り替えた。東南アジアについては新規導入が多いため計画遅延・延期が目立つが、積極的に取り組んでいたベトナムでは事故後も路線を変更せず、次期計画分のFSを韓国とともに開始している。
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