中国・アジアの工場進出情報

2014.3.1 Vol.26 No.4
産業アナライズ<新エネルギー>
タイ、2021年13.9GWの再生可能エネルギー導入目指す
太陽光発電でFIT開始、高い補助金価格など後押し

 東南アジアの中で積極的に再生可能エネルギー導入に取り組むタイ。2013年夏には2021年の再生可能エネルギー導入目標を1.5倍の13.9GWに引き上げ、総消費量の25%を再生可能エネルギーで対応することを目指す。同国はエネルギーの5割以上が輸入に依存しており、年間輸入額は14億バーツ(44億円、2012年実績)に上る。またその大半が化石燃料となっているため、石化燃料価格に左右されやすい体質となっている。また発電用燃料は天然ガスに集中しているなどエネルギー関連の課題が多い。再生可能エネルギー導入で燃料源を多様化することにより、原油価格リスク回避と輸入依存体質からの脱却、二酸化炭素排出量の削減による環境政策のさらなる発展につなげていきたい考え。なかでも太陽光発電については他分野と比べ補助金額が高い上、2013年9月からは新たなFIT(固定価格買取制度)もスタートしたことから、今後の導入・普及にはずみがつくと見込まれている。
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