中国・アジアの工場進出情報

2014.2.15 Vol.26 No.3
産業アナライズ<環境>
ASEANエネルギー削減目標、年間5,373GWhに設定
民生部門対応で省エネ基準・制度導入が進展

 経済発展に伴いエネルギー需要が増加しているASEAN地域。2030年には化石由来エネルギー消費量が2010年比で倍増強に引き上がると試算されていることから、各国で省エネルギー・環境政策に取り組み始めている。なかでも民生部門で最もエネルギー消費量が多いのがエアコンだ。日本では省エネ基準に基づきトップランナー方式を導入し流通品の省エネ化を順次進めており、省エネ効率が高いインバーター式エアコンの普及が進んでいる。一方アジア諸国ではエアコン需要が増加する一方、製品の省エネ化は遅れているため民生部門のエネルギー消費量が増加してしまっている。日本はアジア諸国における環境政策の推進を支援するため、国内で構築した省エネ基準・ラベリング制度の導入支援活動を推進。これを受け「ASEANエネルギーセンター」を立ち上げ、各国での制度導入に向けた準備を進めている。現在、年間5,373GWh削減を目標に掲げさらなる制度確立・導入の深化を図っている。
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